きつい腱鞘炎の症状が改善した症例 【大阪府 30代 男性】
お悩みの症状
今回の患者さんは、「腱鞘炎」の方です。腱鞘炎は日常的にもよく聞かれる疾患のひとつですが、悪化してしまうと手が付けられないほど症状が強くなってしまいます。 人によっては「ドゥケルバン病」や「バネ指(弾発指)」という病態に移行する方もいらっしゃり、あまり放置しておかない方がいいものになります。
今回の患者さんに関しては、両手の親指の付け根が、来院時点でひと目で分かるほどに腫れあがっていました。 数週間前に整形外科へ受診されたようですが、痛み止めの注射を患部にして、あとは湿布による対応だったそうです。ただ、患部の注射が非常に強い痛みを感じたため、また同じ繰り返しなのであれば別の方法を。ということで当院へ来院されました。
注射以外の方法を聞いたら、手術による腱の切除と言われたそうです。治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
このように、腱鞘炎は病院での処置を行っても、手術という選択肢を早期に勧められる場合も多いです。今回の方は、注射をした後は三週間ほどは楽になっていたようですが、使っていると段々と再燃してきたそうです。 来院された時は、バイクのアクセルを捻ったり、問診票を記入するだけでも痛みが強く出るほどでした。
初診時は痛みも強く、この場合は、あまり患部に施術をほどこすと痛みが強くなる場合があります。 また、腱鞘炎は痛めているのは「腱」ですが、その「腱」とつながっている筋肉や、筋肉を包む筋膜、もしくは近くの靭帯など、時間が経過するほど原因部位が広範囲へ広がっていきます。加えて、病院の施術でも改善が芳しくない場合は、内科的な要因からも改善をしていかないといけない場合がほとんどで、非常に難しい疾患の一つとなります。 普段使う分、その時にまた痛めてを繰り返すのも、痛みが長期間になってしまう原因と言えます。
特にこの梅雨時期は、「湿邪(しつじゃ)」といい、東洋医学では軟部組織や腱や関節を痛めやすくなる時期ととらえていきます。 いわゆる湿気や低気圧のことで、この「湿邪」は日本の高温多湿の気候では悪さをしやすいと古くから考えられてきました。
この「湿邪」が厄介なのは、一度体に溜まると、粘滞性(ねんたいせい)があるという特徴があり、中々排泄がされない状態となります。
関節の変形を起こす「関節リウマチ」も、この湿邪が原因となります。
今回の患者さんも、もちろん「湿邪」がメインとなっており、その粘滞性も相まって、改善にしばらく時間がかかりました。 ただ、当院では脈診や舌診などにより、湿邪が原因になっているかどうか・どの程度の湿邪が体内に溜まっているのかがある程度分かります。なので、初診時にどれくらい時間がかかりそうかの目途がある程度つくため、初回や、2回目の施術の際に改善度合いに応じてお伝えが出来ます。
今回の患者さんは、4,5回目から改善がみられ、2カ月程経過するころには痛みが無かったころとほぼ同じ程度の状態となりました。仕事でも手指は使うようなので、現在は月に1度ほどの通院を続けていらっしゃいます。 整形外科や整骨院、整体などでは、ここまで良くなるのに半年~1年はかかる場合がほとんどで、当院ではそのような人や、場合によっては手術をしても改善されない方も多く来院されます。