五十肩で、服を着るのも痛かった肩の痛みが鍼灸施術で改善【60代 男性の症例】
お悩みの症状
今回来院された患者さんは、右肩の痛みで、服を着る動きや、下にある荷物を上に持ち上げたりする動きで痛みが強く出るという症状でした。 去年の暮れ頃からの痛みで、最初は肩こりかと思っていたようですが、次第に痛みが強くなるため、整形外科にてレントゲンを撮影したところ、異常はないため、「五十肩」と診断を受け、湿布と、リハビリによる施術をしばらく受けていました。 1カ月ほど続けていましたが、痛みが次第に強くなり、夜寝ているときも痛みが出てくるようになったため、他の施術方法をさがして当院へ来院されました。治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
鍼灸施術の経験はあったようですが、10代の頃だったようで、今とは違い、痛みも出やすい鍼での施術経験でした。 現在使われている鍼灸道具は、技術の発達もあり、髪の毛よりも細く、使い捨てで痛みも少ないものであること、お灸も、熱くなく気持ちの良い程度のものであることを伝えて、施術を開始しました。 まず、「五十肩」や「四十肩」と言われる疾患は分かりやすくするための俗名で、本来は「肩関節周囲炎」という疾患名になります。 つまり、肩関節の周囲にある、筋肉や靭帯が、何らかの負荷により炎症を起こし、痛みが広がっていく病態です。 炎症ということもあり、動かしたり温めたりすると、かえって炎症がきつくなってしまい、症状が中々改善しなくなります。 この患者さんは、湿布薬による炎症止めの作用は効果があったようですが、リハビリで動かしたりマッサージを行うと、また痛みがぶり返すような状態が続いていました。 夜間の痛みというのも、炎症が強く出ている反応によるものです。 鍼灸で、特に鍼の効果としては、この炎症反応を早く引かせるのに特に効果があります。 マッサージや、他の整体等での施術では、この炎症を引かすというのは難しく、施術をしても1~2年ほど、改善まで時間を要する場合が非常に多いです。 まずは、この炎症を抑えるための施術を数回行い、夜間の痛みというのがほぼ消失しました。 次に、炎症が強く出ていれば出ているほど、炎症が引いた時、肩周辺の筋肉や靭帯が固まるという過程に移っていきます。 この状態のまま施術をやめてしまうと、固くなった組織が何かのきっかけで損傷し、また炎症を繰り返すという状態になってしまいます。 当院の鍼灸施術では、炎症が引いたのを確認でき次第、固くなった肩回りの組織をゆるめていく施術へ方針を変えていき、少しでも早く、「痛みが出る前の状態に戻す。」ということを目指して施術を続けていきます。 この方の症例では、約2カ月ほどの通院を続けて、元の状態まで改善し、その後数回の施術で、肩周辺の筋肉をしっかり柔らかくして、再発を防止するようにしていきました。 患者さん本人も長期の出張が控えていたようで、「出張に間に合ってよかった!」と喜んでおられました。 このように、「五十肩」や「四十肩」と言われる疾患でも、痛みがどの段階にあるのかをしっかり見極めることで、一番ベストな施術方法を選択することが、非常に大切となります。 当院では、東洋医学的に、舌や脈を診ることで、判別が容易に可能となり、最善の施術方法を提供することが可能となっております。※本ページに記載されている施術効果には個人差があります










